欲望という名の列車 その1

「讃岐うどん分が足りねえ」
むらむらと湧き上がる欲望を抑えられなくなったので、最近購入したGiant MR-4とともに列車に飛び乗った。
抑えきれぬ欲望と対照的にファンシーなアンパンマン列車。

四国はオーストラリアに形が似てるなーと思いながら、特急「南風」で約1時間。琴平駅に到着した。 専用の輪行バッグから自転車を取り出して組み立てた。駅前で愛車を記念撮影。平日とはいえ、観光客の姿が目立つ。

4キロほど走り、「宮武うどん店」 に到着。カウンターの女性に「ひやひやの大」と告げ、皿にゲソ天とちくわ天を取った。この店では、先にうどんの種類を宣告した後、 天ぷらを自分で取るのが掟だ。清算は食後に自己申告で行う。セルフのさぬきうどん店は各店独自の掟がある。先客の動きに注意し、 慎重にそれを真似るんだ。それが讃岐平野で生き延びるコツだ。もしも初めて訪れた店で先客がいなかったら、どうするのか。そんなときは、 茹で上がったばかりのつややかなうどんを前にして、あえて撤退する勇気が必要だ。店の人に注文方法を尋ねるのと同じくらい勇敢な心を持って、 うどん店を後にしよう。
そんな下らない事を考えながら天ぷらを取って席に着くころには、既にうどんも出来ていた。早速、しょうがをすりおろして入れ、 うどんをズルズルとすすった。つるつる、しこしこ、もっちり。そんな感じだ。 よじれた麺がだしの効いた冷たいつゆとからんで喉を通り抜けていく。イカの足を3本ほど束ねて揚げたゲソ天もうどんにマッチしていた。 満腹感を感じつつ、店を出た。

その後、東へ走り、土器川へたどりついた。自転車道を川沿いにさかのぼり、満濃大橋で右折。次の交差点が「満濃トライアングル」 と噂される地点だ。その頂点の一つ「小縣家」 を訪ねた。写真は店先の壁。店内に入り、店の若い女性に「醤油うどんの小をください」と伝えた。 うどんの小を頼む奴はチキンと日ごろ言っている自分だが、2店目はさすがに控えめだ。すぐに、おろし金と大根1/2本が出された。 この僕に大根おろしを作れというわけか。挑戦的だな。大根をおろしているうちに、うどんが出てきた。大根おろしとネギ、 良く分からない柑橘の汁を入れ、醤油をまわすように掛けて良く混ぜる。そしてすする。なめらかな喉越しだ。薬味とあいまって、 さっぱりとした味だった。「大」でもいけたような気がした。さすが、頂点の一つとされるだけはある。
続いて、斜め向かいの「長田うどん」 へ行こうと思ったが、腹ごなしに「国営讃岐まんのう公園」へ向かった。花が咲き、新緑が目に映え、 さぞ心地よかろうと思いながら、自転車をこいだ。坂道を登って入り口に着いた。休園日だった。
長くなったので、次回に続く。
次回は「長田うどん」で危機一髪、戦慄!富士の樹海、肉欲の宴の3本。お楽しみに。
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コメント
>「讃岐うどん分が足りねえ」。
私の中で「東京には空がない」を超えた気がします。
はじめまして。さぬきうどん、アンパンマン列車、まんのう公園。少しずつ関わらせていただきました。私、生まれも育ちも生粋の高松市民です。すっかり虜になりました。これからもよろしくお願い致します。
さて、話変わりますが。
食った食器は備え付けのスポンジとチェリーナで洗ってお返しください。それでは今後ともよろしくお願い致します。
投稿 ダッズ | 2006/04/22 11:18
こちらこそ、よろしくおねがいします。
高松には8年ほど住んでました。今のような讃岐うどんブームはなくて、穏やかな時代でした。食器を洗うとこは行ったことがないですが、製麺所でうどん食べてたら、室内に学習机が置いてあって変だなーと思ってるうちに、その家の子供が帰ってきて宿題を始めたことがありました。うどんをすする音が大きくならないように気を使いながら食べたのは良い思い出です。
投稿 zaccosieboldii(ランぬ) | 2006/04/23 01:02